[279] カオハガンキルト① 2006.7.29  23:52:03   
18/7/29 (土)うす曇(一日中缶詰になって研修を受けていたので分からない)

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我が家のカオハガンキルト、オランゴ環礁の海の魚達
どんなに小さな魚にも丁寧に目が縫いつけてある。ボニィの作品



2月にカオハガン島に行った時注文していたカオハガンキルトがやっと到着。

カオハガンキルトは島の所有者、崎山氏のパートナー
吉川順子さんが島に住むようになってから島民に指導していまや、島の収入の30%を稼ぐ地場産業に育った。

順子さんは日本にいた時キルトスクールの校長だった。
順子さんが来る前の島の収入は、
① 島の宿泊施設の従業員、
② 島の村長、議員、小学校の先生(わずか2名ほど)などの公務員
③ アイランドホッピングで島に来た観光客に売るみやげ物売り、
④ 零細漁業で稼ぐわずかな収入、
フイリッピン一の貧しい島だった。

最初は子供に教えていたのが大人もやるようになり、
それが日本から来た観光客に良い土産として売れるようになり、
それまではおしゃべりで過ごしていた日常をキルト作りで過ごすようになった。今では男性もやる。

日本人には格安だがフイリッピン人には高価な作品なのだ。
セブのデパートで展示即売した時、いかにも金持ちそうなご婦人が
欲しくてたまらないが、高いと言って買えなかったそうです。

だから、順子さんが日本で精力的に展示会などに参加して売り込んでいる。
フイリッピンでは通用しない日本人あってのいびつな産業なのだ。
それが順子さんの憂いでもあるのだ。
何とか島民だけでやっていける体制にしたいようだ。

お値段は
ダブルサイズ(210×210)26,000円
シングルサイズ(210×150)18,000円
ストーリーキルト(100×80)6,000円

我が家のはシングルサイズだが、とても広い。
居間に敷いたらパァ~ッと明るくなった。
寝転んでテレビを見ると気持ちいいもんだ。

注文してから半年程掛かるが代金は前払いしておく。
出来上がると、その時帰国する客に頼んで成田で宅配便(着払い)で送ってもらう。
私達もメッセンジャーをやった。
[280] カオハガンキルト②  2006.7.30   00:50:00   

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居間に広げたら「さんご」が早速寝転ぶ、
「もんち」は頓着しない、
やはり「さんご」は生後4ヶ月過ごしたカオハガンの匂いを覚えているのだろうか。
「さんご」の夜中の様子。
[281] カオハガンキルト③  2006.7.30   00:57:01   

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島のいたるところでキルト作業をしているが、やはり島民の家は狭い、去年、キルトの売り上げから拠出したお金で「キルトの家」が造られた。
島民は風通しの良い涼しい家で気ままにキルト作りに励む。

[282] カオハガンキルト④ 2006.7.30  00:59:35   

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数ヶ月掛けて出来上がるので、やはり汚れている。
出来上がると洗う。

[283] カオハガンキルト⑤    2006.7.30   01:09:06   

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人気作家エルニン、
彼は元々大工だった、崎山さんが母屋を建築した時、作業員として島に来て島の女性と恋に落ち、結婚して島に住むようになった。
そしてトゥバ(椰子酒)作りで生計を立てていたが、
いち早くキルト作りに目をつけて今や流行作家である。
やはり彼は芸術家である、その作品は素晴らしいそうで、
彼に作ってもらうには数年の辛抱がいるらしい、そうだ私も頼んでみようかな。
おかげで、島の住民は椰子酒を飲めなくなった。

(後記:その後、訪問した時にもう一枚買いました、
過去記事
掃除が出来ないお年頃になりました
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2枚目、現在居間に敷いています。