帰京して以来私はうつうつとした状態でした。
住宅賃貸の保証人に親子でなったという事は
高齢で身体障害で貧乏な弟の悲惨な運命を
丸抱えしたことになります。
何か事が起きれば究極は金です。
とてつもない重荷を背負ったような気がしました。
85歳の私に対処できるでしょうか、
まして娘にまで迷惑はかけられません。
それなのに弟は文句ばかり言って感謝の言葉が無いのです。
私は感謝されないとやる気が起きません。
初日の夜に居酒屋で私に借りた150万円のことが気になって
しょうが無いと言いました。
私はしたたかに酔っていましたのでつい「その金返さなくていいよ」と言いました。
しかし弟はお礼も言いませんでした。
あれやこれや考えると眠れません。

20年前 弟に振り込んだ150万
弟はおやじの事を話題にすると必ず言う事があります。
「親父にはいつも殴る蹴るされた、えすかった(怖かった)」と
おやじには言葉の暴力はやられっぱなしでしたが体罰は受けたことがありませんでした。
他の長弟、末弟からも聞いたことはありません。
つまりオヤジに暴力を振るわれていたのは次弟だけだったのです。
弟に暴力をふるいたくなる気持ちが、私今ならわかります。
良かれと思う親心を拒否するんですね、
カチンとくる態度を示すんですね。
つまり私は父の気質を引いているってことです。
包括の職員も県住宅職員も私も弟に良かれと必死で対応してくれているのに感謝の気持ちはなくて文句ばかり言う弟、
もう知らんと言う気持ちになりました。
漏れ聞くと「今のアパートに住んで40年、慣れ親しんでいるし、
ここから眺める景色が好きなんだ」と、馬鹿か!!
しかし弟の足腰は限界を超えているし悪くなることはあっても
良くなることはありません。
県営住宅に入居しなければ私の保証人不安も無くなりますから、
やめればと言う気持ちになりました。
続く