[564] 義理親には「げんなま」 2007.12.23  17:40:28   

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義母を特別養護老人ホームに入れてから
家財、衣服などの処分をしたが、今まで私や孫(私の息子)や
義姉などがプレゼントした衣服が箪笥の底に眠っていた。

殆どを処分したが懐かしい品が出てきた、
一気に40数年前の事が蘇ったわ。
それは私がはじめて義母にプレゼントした毛糸の羽織。

結婚前に「伊勢丹の手芸売り場」で実演していた確か
「ジャンテイ」か「シャンテイ」とか言う織物だった。
簡単な織物で習いながら作品を作ったわ。

10センチ角のプラスチックの器具で周りに針がついていて
それに毛糸を掛けて、もう一方から毛糸を通してピースを造り
それを何十枚も作って様々な作品に仕上げる手芸。

様々な物を作ったが一番の大物は二重にして作った
赤ちゃんの「おくるみ」
我が子ふたりが赤ちゃんの時に乳母車や車に乗せる時
すっぽりくるんでどこへでも運んだものだわ。

その頃、義母にプレゼントしたんだけど一度も袖を通しては
貰えなかった可愛そうな羽織。
おばぁちゃんっ子だった私の息子も様々な物をプレゼント
したが愛用してくれた物は無し。

私が遠慮なく義母にものが言えるようになった晩年に
「着てくれないとおばぁちゃんが死んでも誰も着てくれないよ」と
言った事はあるけど、いつも他所に行く時着るという。
そして普段は洗いざらしの粗末な衣服を着ている。

明治の女だねぇ、ハレとケをきっちり区別しているのね。
今、思う事は義理親には「げんなま」が一番だって事。
「げんなま」も使って貰えないかもしれないが、
後に回収できるから無駄ではないでしょう。

その羽織回収して私が家で寛ぐ時愛用しているわ。
パソコンの前で作業する時軽くて暖かいの。

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