[417] 確定申告 2007.3.14  21:38:01   
19/3/14(水)晴れ 富士山うっすら見える


嫌な事は先延ばしにする性癖のせいでいよいよ押し詰まって
今日税務署に行った。

私は自慢じゃないが、典型的な文系人間だ。
数字が苦手、出来れば避けたい。

そんな人間がさらにトラウマになる状況にあい、
さらに重症になった。

昭和42年に印刷業でささやかに起業して、
翌年私は恐る恐る税務署に出頭した。
お呼びだしがあったのだ。

私を前にして若い署員が「パチパチパチ」と鮮やかに分析する。
パチパチは電卓だったか、算盤だったかも覚えていない。

「この数字は、生活費が入っているか、売り上げが隠されていますね」
「もう一度、ご主人とよく相談して出直して下さい」

怖かったぁ、
なにが怖いって、
私は馬鹿が付くくらい正直で、裏と表が無くて融通が利かなくて、
清く正しく美しくをモットーに人生をやって来ました。
私の怖いもの、自分が不正を働いていると自覚している時です。

だから商売には向きません。
それからは主人に丸投げして一度も税務署には行った事がありません。
おかげで、バブルの弾ける前の事で印刷職人の全盛時代、寝る間も無い位忙しかったのに5000万以上の借金を残して破産しました。
(後記:「入るを量りて出ずるを為す」旦那はまさにこれと正反対の処世でした、商売は繁盛していましたが、ベンツ乗廻し、キャバレー、クラブで放蕩三昧、徹夜に強くタフだった、しまいに街金にまで手を出して破産しました)

それで仕方なく私が再建の資金繰りを担当する事になりましたが
今度は税理士に丸投げしました。

苦節20年、正直にやってきましたが、
借金を完済し、わずかな老後資金を蓄える事が出来ました。

もう確定申告するほどの収入も支出も無いから税務署とも無縁だと思っていたが、去年「1人親方退職金積み立て小規模企業共済)」から、180万も源泉されたので少しでも取り戻せるかなと思い立った。
(後記:小規模企業共済とは
小規模企業の経営者や役員の方が、廃業や退職時の生活資金などのために積み立てる「小規模企業共済制度」。
掛金が全額所得控除できるなどの税制メリットに加え、事業資金の借入れもできる、おトクで安心な小規模企業の経営者のための「退職金制度」です)

折角行ったのに肝心の源泉徴収票を忘れていたので、
大慌てで取りに行った。
おまけに取られ放題の180万円の方は17年度に計算されているので
17年度の申告書の控えを持って来いだと、いっぺんで言ってよ。
又明日行かねばならない。

税務署に行ったら、パソコン出来ますかと聞かれ、
パソコンルームに通された。
まったく始めてなので、何度も質問したが、
まるで「パソコン教室」のような雰囲気なので、
つい「ハーイ、先生」と何度も言いそうになった。

でもまぁ、ちょいちょいと出来上がり、還付金は66810円也、
一番大きいのが医療費控除だ、私と義母で51万ほどあったが、
つまり、払った税金以上は還付されないのよね。

周りを見渡せば、若い人達ばかりで、
私ほどの年寄りは1人もいない。
外に出てみれば、手書きの方達の行列がすごいの。
私はこれからの人生給料貰うだけなので、不正は一切なし、
これからは、税務署を愛好する事にしたわ。

パソコンだと自宅でも申告出来るの。
来年やって見ようっと。
おっと、還付されるだけの税金を払うのが先だ。